介護タクシー《みよタク》酷暑の日の出来事 

営業実態

《みよタク》業務中に実際に起こったことです

仕事の依頼内容

「父が退院するので迎えに来て欲しい」
娘様からの依頼でした

車イスご利用の80代の男性で、
4回目の送迎です

先日から入院されてましたが、
8月11日(金)
無事退院です

お盆を自宅で過ごせると、
一緒に喜んで出発しました

当日の送迎の状況

天気は快晴
新潟市内は連日の酷暑です

約束の時間に病院へ迎えに行くと、
入院した時とは違い
笑顔でとても元気そうでした

奥様も一緒に乗車して出発
娘様は自家用車で移動

自宅までは車で5分
直ぐに到着

自宅の敷地に入り、
降車前に奥様と精算をしました

タクシー券と現金の併用で
多少時間がかかってしまいました
2分ほどだと思います

異変

精算も終わり、
お客様を降車しようと車イスに手を掛けた時です

「ドスン・・・」
お客様が手にしていたペットボトルが床に落ちました

車イスの固定部を緩めるため
床を見ていた視線をお客様に向けると、
首が後ろに傾き
ペットボトルを握っていた手が
そのまま宙を握りしめていました

おかしいと思い、
「お父さん、自宅に着きましたよ!」
何度か声を掛けましたが返事がありません

先に自宅に到着していた娘様が私の後ろにおり、
異変に気付かれました

速やかに降車し、
娘様に車イスの移動を交代しました

娘様も「お父さん!お父さん!」
何度も呼びますが返答はありません

「お母さん、救急車呼んで!」
直ぐに娘様が判断しました

私は電話を携帯していたので、
「私が呼びます!」と
お母さんの代わりに119に発信

「意識はありますか?」
「呼吸はしていますか?」
「呼びかけに反応しますか?」
「目は開きますか?」
「お腹は膨らんだり萎んだりしていますか?」
オペレーターの方からの質問に状況を伝えます

「車イスから降ろして仰向けにしてください!」
オペレーターの指示で娘様と一緒に
玄関の上がりかまちに横になっていただきました

引き続き娘様が呼びかけながら、
私はオペレーターの方に状況を説明します

するとお口が少し動き、
目もうっすら開いたのです

ここまで約5分くらいだったと思います

すぐに救急車のサイレンが聞こえてきました
一番先に住所を伝えたので、
すでにこちらへ向かってくださっていました

私は救急車を誘導し、
三名の隊員が到着しました

後はご家族と隊員の方にお任せし、
私は娘さんに会釈だけしてその場を離れました

その後

お客様の容態が当然気になります

万が一のことを考えたら、
掛ける言葉が見つかりません・・・
悩んでいたところ、
娘様から連絡をいただきました

「救急車を早急に手配していただいたので、
父は何事もなかったように自宅で静養しています」

心の底からホッといたしました

この事について

「退院したばかりの方でも
体調が急変することがあるから、
家に入っていただくまでは油断するな」
と、
介護タクシー従事者の責任を改めて実感しました

救急車を呼んだのは今回で3回目なのですが、
このようなケースは初めてでした

お客様の変化を最後まで見逃すなと、
自分を戒める意味でも記事にしました

新潟市の8月は一度もまともな雨は降らず、
平均気温が初めて30℃を超えました
そんな中での送迎の日々です

《みよタク》はもうすぐ三歳ですが勉強の毎日
これからも安心して利用いただけるよう努めてまいります

今回も最後までお読みいただきまして、
ありがとうございました

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