涙が出るほど介護タクシーのやりがいを感じる瞬間

営業実態

こんにちは、みよしです。

今日は私にとって特別な日でした。
目次も付けず、あえて字だけで思うがまま投稿させていただきます。

もう金曜日ですね。
仕事が少ない割には、一週間がとても早く過ぎてしまいます。

今週も、少ないながらも仕事をいただけました。
少ない仕事だからこそ、それぞれの仕事がとても印象深く感じます。
今回は感傷的になりながらだらだら書き綴りたいと思います。

今週は退院された方を自宅に送るという依頼が二件ありました。

お一人は、病気をされて2~3ヶ月の入院生活。
晴れて今日は久しぶりの外出、待ち焦がれた我が家への帰宅です。
付き添いの奥様も嬉しそうです。
「ほらお父さん、天気が良くて良かったね」「ほらお父さん、もうすぐ家だよ」「ほらお父さん」
車内でこんなやり取りが飛び交います。
家に着いた時の、お二人の何とも言えぬ表情。
あまりじろじろ見ないようにはしているんですけど、
見ちゃうんですよねえ。


もう一人のご主人は転んで骨折し、2~3ヶ月の入院。
付添いの娘さんと一緒にナースステーションへお迎えです。
娘さんがお父さんを見つけますが、お父さんはしばらく気づきません。
なんだか険しい顔をしています。
そこで娘さんは手を大きく広げてお父さんの方に振ります。
「おとーさーん」。
そしてお父さんは娘さんの存在に気づきます。
その時のお父さんの顔。
不安げな表情が一転してぱっと笑顔になりました。
大好きな娘さんを見つけて、嬉しかったんだろうとしか言えません。
3人で車に乗り、久々の外出です。
帰宅先は介護施設ですが、職員の皆さんも、
「おかえりなさーい」と笑顔で迎えてくれます。
あまりじろじろ見ないようにはしているんですけど、
見ちゃうんですよねえ。


こんな瞬間に立ち会えるのが介護タクシーの仕事です。


前回の投稿にも書きましたが、私は父を30年前に病気で亡くしています。
急性くも膜下出血で倒れてから、翌日の出来事でした。
63歳でした。
介護はおろか、別れの言葉さえ掛けられませんでした。
お酒とジャイアンツが大好きでした。
もう少し生きてくれたらなあと、何度も思います。
朝ドラのように、1日帰ってこないかなあとか思います。
この仕事を始めてから、父を思い出すことが多くなりました。
本日10月30日は父の命日。
私は50歳。
父が亡くなった歳まで、あと13年か。
体に気をつけてがんばろうと思います。

母は柏崎でひとり暮らしです。
幸い体も達者で、生活には何も不自由していないようです。
朝、母とメールを交わしました。
私が「今日は何人かのお客さまの仕事があるよ」と伝えたら、
「喜んでもらえる仕事でしょ、母としても歓びがあります」と返してくれました。
開業を心配してくれていましたから、少し安心してもらえたかな?

母は後期高齢者ですが、スマホでメールができます。
「喜び」と「歓び」の違いって何だろうと、漢字の勉強も怠りません。
母が、意図して使い分けたとは思えませんが。

家族っていいなあと思いながら、この仕事のやりがいを噛み締めておりました。

最後までお読みいただきまして、ありがとうございました。
では、また。

コメント

タイトルとURLをコピーしました